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【オールドレンズ探訪記】あなたはどれが好き!?3種類の20mm広角オールドレンズを撮り比べてみた!(作例あり)

この世に数えきれないほどの種類が存在するオールドレンズ
そんなオールドレンズの中から、サンライズカメラがおすすめできるレンズを1本1本紹介していく、「オールドレンズ探訪記」と第したコーナーです。
これまでに数々のオールドレンズを使ってきた雨樹一期さんと、昨年からフィルムカメラやオールドレンズに触れ始めた、初心者な私いくたで、一緒に様々なオールドレンズで撮影をした作例をご紹介していきます。

今回は、20mmの広角オールドレンズの撮り比べで、以下3つのレンズをご紹介いたします。

  • PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)
  • RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2(L39マウント)
  • Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)

カメラは全て、ミラーレス一眼カメラの「SONY α7R」を使用しています。

20mmくらいの広角で、オールドレンズをお探しの方、ぜひご一読ください^^

【オールドレンズ探訪記 前回の記事はこちら】

【オールドレンズ探訪記】初心者にオススメ!Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II Nは優等生レンズ

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オールドレンズ3本の撮り比べの作例

まずは。
レンズによってどれくらい写りが違うのか、作例を比べてみます。

どの写真がどのレンズで撮った写真?

さて突然ですが、問題です。
以下3つの写真、どれがどのレンズで撮影したものでしょうか?

正解は、上から順に、

  • PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)
  • Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)
  • RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2(L39マウント)

でした。
こうやって並べてみるとかなり違いがわかるんじゃないでしょうか。

逆光の作例を比べてみた

次は逆光で撮影した写真。

PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)は、黄色みがかった感じ。

RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2 Leica Lマウントは、紫トンネルでだいぶ個性的。

Nikon Ai NIKKOR 20mm F4 さすがはニッコールレンズ、解像度やクリアで少し青みのある色がきれい。

20mmオールドレンズそれぞれの作例

続いては、それぞれのレンズごとに作例を紹介します!

PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)で撮影の作例集

オールドレンズ入門としても、大変人気のあるペンタックスのタクマーレンズ。

ちなみに、「SMC」(Super-Muliti-Coated)と付くものは、逆光耐性に強いコーティングが施された後期型のものらしいのですが、フレアやゴーストの味わい、オールドレンズらしさは十分滲み出ていました。

ジブリ感。廃墟好きにはたまらんスポットでしょうか・・・?

最短撮影距離は20cmで、かなり寄れます。が、勢いすごすぎてこれくらいが限界でした。。

スーパータクマー・SMCタクマーの関連記事

ちなみに、スーパータクマーのレンズをもっと知りたい!という方は、下記記事もおすすめです。

スーパータクマーで楽しむオールドレンズ入門のススメ!!

こちら、オールドレンズ入門としても人気なスーパータクマー 55mm F1.8の撮り比べ記事もぜひに。

[オールドレンズ撮り比べ4]PENTAX Super Takumar 55mm F1.8はTHE 入門レンズ。でも実は写りは絶品!

RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2(L39マウント)で撮影の作例集

続いて、クセもの旧ソ連製レンズです。まず、周辺露光量がガクンと落ちるのと、紫色に落ちるのが、独特な描写。

(SONYのミラーレス一眼カメラ、α7Rで撮影した場合はこのようになりましたが、他のミラーレス一眼カメラだとどう写るでしょうか・・?)

デジタルカメラを使用してでもこのクセ。編集も何もせず、印象を強くしてくれます。ゴーストやフレアもまた印象的に。

RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2の関連記事

RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2については、こちらの記事でフィルムカメラ・Canon P(ポピュレール)に取り付けて撮影した作例を紹介しています。
ぜひこちらもご覧ください。

レンジファインダーカメラ Canon P(ポピュレール)+ RUSSAR 20mm F5.6で日本三大銘茶の産地を訪ねてみた(作例あり)【旅×フィルムカメラ第12弾】

Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Fマウント)で撮影の作例集

最後は、ニッコールレンズです。
他の2つと比べると、良くも悪くも安定した写りの印象です。

画面外側の描写をピックアップすれば、オールドレンズだなぁという感じですが、ぱっと見ただけだと現代レンズ並の美しさ

光を入れた写真も、非常にグラデーションが美しい。。

3本の20mmオールドレンズで撮影した感想

今回初めての3種類のオールドレンズの撮り比べでしたが、こうやって1つの条件固定で、種類の違うレンズを試すことで、よりレンズの特性について考察できるなぁと勉強になりました。

広角で撮影できるダイナミックな構図にプラスして、オールドレンズらしいクセも加えると、より表現が楽しめそうです。

他にも気になる広角レンズがあれば、ぜひ下記記事からもチェックしてみてください^^

おすすめの広角オールドレンズ7選 Part1 レンジファインダーカメラ用レンズ編

おすすめの広角オールドレンズ7選 Part2 一眼レフ用レンズ編

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今回撮影に使用したマウントアダプターについて

今回作例を撮影した3本の中古レンズ、

  • PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)
  • Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)
  • RUSSAR ルサール 20mm F5.6 MP-2(L39マウント)

をミラーレス一眼カメラに取り付けるにはそれぞれ、以下のマウントアダプターが使えます。

今回の作例でも、基本的にK&F Conceptさんのマウントアダプターを使用しています。

今回作例を撮影したレンズ 簡単な解説

ここからは、作例を撮影した3本のレンズについて、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが簡単に解説します。

PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)

PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)

マウントM42マウント
構成10群11枚[1]『クラシックカメラ専科 No.30 ペンタックスのすべて』1994年、朝日ソノラマ、p.54
メーカー旭光学(PENTAX)

旭光学の超広角レンズ、SMC TAKUMAR 20mm F4.5は、PENTAX SPをはじめとするM42マウントの一眼レフ用に製造された製品です。
構成は10群11枚で、モノコートのスーパータクマーと、マルチコートになったSMCタクマーのものが存在します[2]『クラシックカメラ専科 No.30 ペンタックスのすべて』1994年、朝日ソノラマ、p.54

魚眼レンズのフィッシュアイタクマーを除くと旭光学のM42マウントレンズのなかではもっとも画角が広く、時代を考えるとなかなかに攻めたスペックの製品だといえます。
旭光学のM42マウントレンズとしては別格のフィルター径77mmというところからも、SMC TAKUMAR 20mm F4.5がそこまでしてでも製品化したかった製品であることが伝わってくる気がします。

PENTAX SMC TAKUMAR 20mm F4.5(M42マウント)

今回の作例を見ると、さすがに逆光ではゴーストやフレアもみられますがSMC TAKUMAR 20mm F4.5の性能はけっして悪くないといえるのではないでしょうか。

M42マウントのレンズとしてはメジャーなタクマーであることもあり、超広角とはいえ、SMC TAKUMAR 20mm F4.5は中古でもそこまでの価格はしない印象。
それなりにお手頃な中古価格で、オールドレンズラインナップに超広角の単焦点を加えることができるでしょう。

Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)

Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)

マウントNikon Fマウント
構成8群10枚[3]「ニッコール千夜一夜物語 – 第二十夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング」(2022年6月17日閲覧)
メーカー日本光学(Nikon)

今回撮影に使用したAi NIKKOR 20mm F4(1977年)は、1974年発売のNew NIKKOR 20mm F4の構成を受け継ぎAi化されたレンズです。

「ニッコール千夜一夜物語」によれば、それ以前のNikkor-UD Auto 20mm F3.5(1968年)がフィルター径72mmと巨大であったのを、

Nikkor-UD Auto 20mm F3.5(1968年)
↑Nikkor-UD Auto 20mm F3.5(1968年)

他の多くのFマウントニッコールレンズ同様のフィルター径52mmにすることがAi NIKKOR 20mm F4を設計する際の狙いのひとつだったとのこと[4]「ニッコール千夜一夜物語 – 第二十夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング」(2022年6月17日閲覧)

この点については、上で紹介したSMC TAKUMAR 20mm F4.5のフィルター径77mmが、次のSMC PENTAX 20mm F4(Kレンズ)ではフィルター径58mmに、さらに次代のSMC PENTAX-M 20mm F4ではフィルター径49mmを実現している[5]『クラシックカメラ専科 No.30 ペンタックスのすべて』1994年、朝日ソノラマ、p.55との軌を一にしていると感じられます。
1970年代を通じ、レンズの設計はどんどん進歩していったのですね。

Nikon Ai NIKKOR 20mm F4(Nikon Fマウント)

Ai NIKKOR 20mm F4の作例の描写については、設計がもっとも新しいこともあり、今回撮影した3本のレンズのなかでもっとも優秀であるように感じられます。
解像感も良好、さすがニッコールレンズだけあってキリっとした写りです。
ミラーレス一眼カメラで撮影するなら、多少カリカリなくらいでちょうどいいのかもしれません。

Ai NIKKOR 20mm F4は、上で紹介したSMCタクマーほどではありませんが、日本製のニッコールレンズということもあり中古の数は比較的豊富、中古価格も異常に値上がりしているようなことはありません。
ただ、状態のよい日本製オールドレンズは2020年代に入って中古価格が急騰しているものも。
このあたり、超広角というわかりやすい特徴をもつAi NIKKOR 20mm F4は、状態の良い中古があったら押さえておくのもおすすめかもしれませんね。

RUSSAR(ルサール)20mm F5.6 MP-2(L39マウント)

RUSSAR 20mm F5.6

マウントL39マウント(ライカマウント)
メーカー旧ソ連製

RUSSAR(ルサール)20mm F5.6 MP-2は、旧ソ連で独自設計された超広角レンズ。

キリル文字表記ではРУСАЛ、(本来は間違っていますが)アラビア文字転写でPyCCAPと書かれることも。

RUSSAR(ルサール)20mm F5.6 MP-2は、今回作例を撮り比べたレンズで唯一、後玉が大きく飛び出たレンジファインダーカメラ用レンズです。

RUSSAR 20mm F5.6

マウントはL39マウント(ライカマウント)です。

旧ソ連製のレンズというと以前は比較的中古価格がお手頃なことも多かったのですが、2022年現在、世界情勢もあり少し入手しづらくなっている感があります。

後玉が飛び出たレンズをミラーレス一眼カメラに取り付けるというとボディ内部との干渉が気になりますが、今回使用したSONY α7Rでは問題なかったようです。
ただ、ボディの年式が古いこともあり周辺部にはマゼンタかぶりが生じています。

デジタルM型ライカやNikon Zシリーズではどんな写りになるのか気になるところです。

さて、このような広角レンズの本来の性能は、フィルムカメラでこそ引き出すことが可能。
以下の記事ではフィルムカメラのCanon Pに取り付けて撮影した作例を紹介しています。

ぜひRUSSAR(ルサール)20mm F5.6 MP-2の本来の力、ご覧ください。

レンジファインダーカメラ Canon P(ポピュレール)+ RUSSAR 20mm F5.6で日本三大銘茶の産地を訪ねてみた(作例あり)【旅×フィルムカメラ第12弾】

今回使用したミラーレス一眼カメラについて

今回の作例ではSONY α7Rを使用しました。
さすがにRUSSAR 20mm F5.6 MP-2の撮影では少々無理が出ましたが、他の2本のようなレトロフォーカス型レンズなら、まだまだオールドレンズの母艦として使えますよ!

ほかにもSONYのミラーレス一眼カメラでオールドレンズを使うなら――

中古で廉価なフルサイズのミラーレス機が欲しい方にはSONY α7が。 新品でより高性能なフルサイズミラーレス機が欲しい方にはSONY α7 IIIα7 IVがおすすめです。

20mm広角レンズ作例撮り比べ まとめ

今回は3本の超広角オールドレンズを撮り比べました!
20mmという同じ焦点距離、画角でもこんなに描写が違うのか! と驚いたのではないでしょうか?

個性豊かなオールドレンズ、ぜひあなたも味わってみませんか?
ぜひ当店サンライズカメラの中古在庫もご覧ください。

オールドレンズ探訪記 次の記事はこちら

次回は雨樹一期さんの執筆で、PENTAX SMC Takumar 24mm F3.5 + ミラーレス一眼カメラで撮影の作例をご紹介します!
ぜひご覧ください。

【オールドレンズ探訪記】PENTAX SMC Takumar 24mm F3.5で広角写真をハックしよう

脚注

脚注
1, 2『クラシックカメラ専科 No.30 ペンタックスのすべて』1994年、朝日ソノラマ、p.54
3, 4「ニッコール千夜一夜物語 – 第二十夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング」(2022年6月17日閲覧)
5『クラシックカメラ専科 No.30 ペンタックスのすべて』1994年、朝日ソノラマ、p.55
著者紹介: いくた りか

家族写真をメインに活動するフォトグラファー。
2020年より自己表現の幅を広げるべく、自己表現の幅を広げるべくフィルムカメラの世界に足を踏み入れました。
比較的若い世代にも、クールで味わい深いフィルムカメラの良さを気軽に楽しんでもらえるよう、同じ目線で綴っていきます。

▼さくらふ写真HP
https://www.rikadono.com/rikadono/

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