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【コラム】 岩明均 『寄生獣 第6巻』とコニカ ビッグミニ(Konica BiGmini) カメラ漫画紹介Part4

岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 表紙

こんにちは。
サンライズカメラのSNS担当スタッフです。

漫画を読んでいて気になったカメラの描写を紹介するこのシリーズ、久しぶりに投稿します。

今回紹介するのは、岩明均 『寄生獣』です。

ネタバレを避けながら、登場するフィルムカメラを紹介します。

前回の記事はこちら

【コラム】 ゆうきまさみ 「究極超人あ〜る」 カメラ漫画紹介Part3

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岩明均 『寄生獣』のカメラ描写

岩明均の寄生獣といえば、日本の漫画史に残る名作中の名作。
古き良き時代の講談社 アフタヌーンが生み出した傑作です。

時代としては、ヨコハマ買い出し紀行やディスコミュニケーションが連載されていた頃のアフタヌーンに掲載された作品となります。

寄生生物「ミギー」に右手に寄生されてしまった高校生、シンイチを主人公に、人間の見た目をしているが人間ではない存在と関わっていく(ときには戦っていく)という話ですが、短い文章で紹介できる内容ではないので、ぜひ読んでみてください。

漫画読みの方で未読なら必読です。

(単行本全10巻、ワイド愛蔵版全8巻)

寄生獣 6巻に登場するフィルムカメラ

さて、そんな寄生獣ですが、フィルムカメラが登場するシーンがあります。

それが単行本第6巻。

本作の中盤、寄生生物について調査している探偵が登場するのですが、その人物が持っているカメラこそ、フィルムカメラのコニカ ビッグミニ(Konica BiGmini)なのです。

単行本第6巻の掲載は1992年のこと。
デジタルカメラはほぼ新聞社などの業務用でしか用いられておらず、一般にはフィルムカメラが使われていた時代です。

コニカ ビッグミニは、レンズが電動で収納される(沈胴式)コンパクトカメラで、持ち運びにとても便利な薄型のカメラでした。
電動でレンズが格納される形式のカメラは他にもありますが、その形式が流行するきっかけとなった機種、模倣元でもあります。

小さく持ち運びに便利、そしてカメラを持っていることに気づかれにくいということで、探偵が使うカメラとしてベストな選択肢といえるでしょう。

さて、寄生獣第6巻には物語の展開上、2台のカメラが登場します。

Konica BiGmini 初代

第6巻の前半に登場するのは初代のBiGmini(1989年)です。

岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年第7刷 p23から引用
岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年 第7刷 p23から引用

漫画に登場するカメラというと、昔は作者がマニアでもない限り機種がわからない描写で済まされることもあったのですが、本作では明確に機種のわかる描き方となっています。

レンズ周りのライン、L字のパーツ分けなどのデザインから、初代BiGminiであることは間違いありません。

初代BiGmini

さて、このカメラは「寄生獣」の正体を一度は写し取ってしまったのですが、ミギーに壊されてしまいます

岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年第7刷 p37から引用
岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年 第7刷 p37から引用

Konica BiGmini ZOOM BM-310Z

さて、第6巻の後半になり、探偵の登場人物は再び「寄生獣」を撮影しようとするのですが、
そのときに持っているカメラは「Konica BiGmini ZOOM BM-310Z」(1991年)です。

岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年第7刷 p182から引用
岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年 第7刷 p182から引用

前に使っていたカメラがダメになったので買い替えたのですね。
(厳密には、前に使っていたBiGminiを落としていってしまい、それをミギーが壊した、という流れです)

この機種は同じBiGminiシリーズですが、35mm~70mmのズームレンズを内蔵し、その分ボディも大型化しています。
実際、作中でもカメラのサイズが微妙に大きくなっていることが忠実に描写されています。
1991年発売で、雑誌掲載が1992年なので当時の最新機種ですね。

さて、このカメラを使って無事「寄生獣」の撮影に成功したのですが、探偵の登場人物は裏蓋を開いて、せっかくの写真をダメにしてしまいます。

フィルム時代には、いまでいう「撮った写真を削除する」のと同じ意味合いで「カメラの裏蓋を開けてフィルムをダメにする」という描写がありました。

岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年第7刷 p195から引用
岩明均 『寄生獣 第6巻 アフタヌーンKC』 1993年 第7刷 p195から引用

こうすることで、フィルムを光にさらして(感光させて)撮った写真を真っ黒にすることができたのです。
いまではなかなか見なくなった描写ですね。

※同じ理由で、フィルムカメラを使っているとき、裏蓋を開けてしまうと写真がダメになってしまうので気をつけましょう。

Konica BiGminiについて詳しくはこちら

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名作中の名作『寄生獣』を読んでみませんか?

さて、岩明均の描いた2種類のBiGminiは、どちらも非常に的確な描写になっています。
おそらくは、実物を参考にして描いたのではないでしょうか。

自分で買った可能性もありますし、そもそもBiGminiシリーズは当時のベストセラーなので、講談社の編集部などに持っている人がいた可能性も多くあります。

ともあれ、名作中の名作、寄生獣にも、脇役としてフィルムカメラが登場していたのでした。

漫画作品のオールタイムベストを作ったら絶対にランクインするはずの傑作なので、ぜひ読んでみてくださいね!

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著者紹介: サンライズカメラ スタッフ

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