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【フィルムカメラぶらり撮影散歩6】CONTAX T2は人を引き付ける描写力を持ったカメラだった

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F2.8

こんにちは、雨樹一期です。

今回ご紹介するのは今も根強い人気の高級コンパクトカメラ、CONTAX(コンタックス) T2です。
中古フィルムカメラの初めの一台として検討される方も多く現在(2021年)でも人気も価格も下がることのないカメラです。

でも、その価格に見合った描写なんです。
ぜひ作例をご覧ください!

【フィルムカメラぶらり撮影散歩 前回の記事はこちら】

【フィルムカメラぶらり撮影散歩5】Rollei 35は自然とあなたの感性を磨いてくれる一台になる

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CONTAX(コンタックス) T2の魅力について

CONTAX(コンタックス) T2

まずCONTAX(コンタックス) T2ならではの機能と特徴、どんなフィルムカメラなのか、その魅力を紹介します。

特徴と魅力

中古フィルムカメラのなかでも最人気のCONTAX(コンタックス) T2。

その強みは……

優れた描写力を持ち、オートフォーカスでファインダーも見やすく、絞り優先でお気軽に撮影できて、露出補正も可能。さらにコンパクトであることです。

とにかく直感的な操作でお気軽に撮れる。

それこそが、皆がCONTAX(コンタックス) T2を愛してやまない理由でしょう。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 100/絞り F8

CONTAX(コンタックス) T2のレンズはカール・ツァイス製の「Sonnar T* 38mm F2.8」
過去の連載でもツァイスレンズが登場する度に、その高い描写力に驚かされています。

F8に絞って全体にピントを合わせて撮影しただけですが、フィルムの良さも損なわずに高い解像度を実現してくれました。

38mmはいちばん撮影しやすい焦点距離ですよね。
中古のコンパクトカメラでももっともよく見かける焦点距離です。

 

CONTAX(コンタックス) T2はいつでも持ち歩けるカメラ

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F2.8

「ローライ35」の記事でも書きましたが、コンパクトであることがまたフィルムカメラを続けるのには重要です。
買い物や通勤など、写真を撮るつもりがない時でもカバンに入れておけるからです。

常にカメラを持つことでアンテナが立ちます。自然といい被写体やアングルを探すんですよね。毎日たくさん撮ることも大切ですが、カメラを常に持ち歩くのも上達方法の一つです。

いつもそばに置いておくことができる。いつでも撮影できる。
それもまた、CONTAX(コンタックス) T2の魅力を高めているのです。

 

唯一の欠点

しっかりと欠点も書いておきます。それはオートフォーカスの精度がやや悪いこと。

同じコンパクトカメラで人気の富士 NATURA CLASSICA(ナチュラクラシカ)を使っている方からすると、ピントが外れていて「あれれー」って写真が多く感じるかもしれません。1990年製のカメラなので、致し方ない部分でもあります。

 

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO 100/絞り F5.6

上記の作例写真は猫ではなく背景にピントが合っていますね。ナイスポジションだったのに、外してしまいました。

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO 100/絞り F2.8

同じく中抜けですね。僕の腕が悪いだけで使い慣れると軽減は出来るかもしれませんが、CONTAX(コンタックス) T2ユーザーの中でも有名な欠点です。

それでも人気なのは絞り優先で撮影が出来て、ツァイスレンズの優れた描写力があるからです。

CONTAX(コンタックス) T2

オートフォーカスに頼らずに、右肩のダイヤルを回せばマニュアルでの撮影も可能です。ここぞという時の撮影ミスは減りますね。

あ……唯一の欠点と書きましたがもう一つありますね、小さいのに中古価格はなかなか高価です(笑)。
これだけの機能があってツァイスレンズですからね。価格についても致し方ないでしょう。

CONTAX(コンタックス) T2のその他の特徴は以下の記事もご覧ください。

CONTAX T2(コンタックスT2)高級コンパクトの時代を築いた名機を中古で楽しみませんか?

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CONTAX(コンタックス) T2で撮影した作例

CONTAX(コンタックス) T2の作例をさらに見ていきましょう。

AGFA Vista plus 200で撮影した作例

ドイツのAGFA(アグフア)といえば、かつてヴィヴィッドな発色で一世を風靡したフィルム。
色乗りのよいカール・ツァイスのレンズを内蔵したCONTAX(コンタックス) T2に最適です。

AGFA Vista plus 200はそこそこ安価で、少し黄色かぶりをするのが特徴。
レトロな場所との相性のいい描写をしてくれるフィルムです。撮影に少し変化が欲しいときに。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F2.8

オートフォーカスでここまで綺麗に撮れるフィルムカメラもあまりありません。今回の作例、フィルムは3本使いましたが、じつはこの「AGFA Vista」が3本目。ピントを外した写真はほぼなくなりました。慣れれば欠点もクリアーできそうですね。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F5.6

一眼レフなみの高い描写力ですね。コントラスト、色味もいいですね。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F5.6

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO 200/絞り F4

「どや、この立体感!」と言いたくなります。
光や影、構図を意識して立体感が出るよう心がけていますが、CONTAX(コンタックス) T2はそんな気持ちを汲み取ってくれるかのようです。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 200/絞り F4

慣れてくれば近い被写体にもピントはバッチリ。

富士 業務用100で撮影した作例

手頃な価格に似合わない堅実な描写。
富士フイルム(FUJIFILM)の業務用100はそんなフィルムです。

安価な割に粒状性(ザラつきも少ない)も良くて、発色も良い。フィルムらしい描写も楽しめます。

※サンライズカメラスタッフ注:2022年現在、業務用100はすでに製造終了していますが、FUJICOLOR100が同等の描写です。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 100/絞り F5.6

人気のあることがこの作例一枚だけでも分かって頂けるかもしれません。高い描写力で、フィルムらしさもしっかりあります。曖昧な言い方になりますが、空気感もいいですね。

オススメの中古フィルムカメラってたくさんありますが、CONTAX(コンタックス) T2もその一つですね。お気軽な軽量カメラの中では、単純にトップ3には入る描写力かなと。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 100/絞り F8

「何気ない日常を気軽に写したい!」という方にはかなりオススメ出来ます。

KONO!dubblefilm MOONSTRUCK EDITIONで撮影した作例

KONO!dubblefilm MOONSTRUCK EDITIONは古い映画のような着色がされているフィルムです。好きな色合いで普段から使うこともあります。レトロな場所やモノ、雰囲気をガラッと変えたい時にオススメ。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 400/絞り F2.8

普通のマンションですが、一室だけレトロ仕様。それをこのヘンテコフィルムを使って撮影しました。
室内でノンフラッシュで撮影した作例です。
CONTAX(コンタックス) T2はピントも露出もカメラに任せて撮影できるのがいいですね。

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO400/絞り F4

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO 400/絞り F2.8

ピントが中抜けすることがあると書きましたが、オートフォーカスはやっぱり利点です。
マニュアルフォーカスでは合わせにくいポイントにもしっかりピントを合わせることが出来ます。

CONTAX(コンタックス) T2の作例
ISO 400/絞り F5.6

いいですね。今回の作例では、ツァイスレンズのおかげでフィルムの個性もしっかり表現できました。

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CONTAX(コンタックス)T2について簡単な解説

ここからは雨樹さんに代わって、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが簡単にCONTAX(コンタックス)T2というフィルムカメラについて紹介します。

CONTAX(コンタックス)T2

CONTAX(コンタックス)T2

形式 35mm高級コンパクトカメラ
シャッター レンズシャッター
1秒〜1/500秒
レンズ ゾナーT* 38mm F2.8
露出計 外部測光
SPD受光素子使用
AE 絞り優先プログラムAE
ファインダー 逆ガリレオ型採光式ブライトフレーム
AF 赤外線式アクティブオートフォーカス
マニュアルフォーカス可能
電池 CR123Aリチウム電池(Amazon)x1
中古価格 100,000-110,000円
新品時価格 120,000円(税別)
発売年 1990年

CONTAX(コンタックス)T2は日本の京セラがCONTAXブランドで販売した高級コンパクトカメラ
発売は1990年です。

1990年代、当時の一眼レフにひけをとらないレンズ描写と高級な仕様にこだわった高級コンパクトカメラ。
CONTAX T2は、そんな高級コンパクトカメラというジャンルの火付け役でした。

カール・ツァイスのT*レンズにチタン外装。

CONTAX(コンタックス)T2

コンパクトカメラならではの気軽な操作と、カメラに詳しいユーザーによる撮影意図の反映を両立。

こういった仕様はその後各社から投入された同種のモデルの規範となったといえるでしょう。
新品時の価格120,000円というのは、当時としても非常に攻めた価格設定でしたが、それでも大人気のモデルになりました。

そう、作例からもわかるように、とても写りがよいのです。
カメラで大事なのは写りです。
ズームレンズという便利さが重視されつつあった時代、それに飽き足らないユーザーに本機は大歓迎されたのでした。

CONTAX(コンタックス)T2

唯一、雨樹さんも指摘しているようにAFを外すのは玉にキズですが、それでもこのカメラを使う人が多いということは、本機にたぐいまれな魅力があることを物語っています。

一時はかなり中古価格がリーズナブルになったCONTAX(コンタックス)T2ですが、近年のフィルムカメラブームにともなって価格は上昇基調。
噂によると中国市場で中古人気がとても高いのだとか……?

以前のフィルムカメラブームと現在との違いが、AFコンパクトの人気がとても高いということ。
このCONTAX(コンタックス)T2は、そんなAFコンパクトの頂点といっても過言ではありません。

いつでもすぐにツァイスのレンズで撮影できるCONTAX(コンタックス)T2で、あなたの友達、家族、生活etc…をフィルムで切り取ってみませんか?

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CONTAX(コンタックス) T2のまとめ

CONTAX(コンタックス) T2の作例ISO 200/絞り F5.6

CONTAX(コンタックス) T2はさすがの描写力です。
人気があるのも頷けます。

描写力の高さ、ボケ味、フィルムらしさの三拍子が揃っています。
そしてこのカメラで撮影するといつもより立体感(奥行き)が出るんですよね。

ピントをたまに外してしまうことがあるので「ここぞ!」という被写体は、オートで撮った後はマニュアルでも撮影するのがオススメです。

これを買うか、普通の一眼レフと好きなレンズを買うかで迷われている方もいますが、普段から持ち歩く用として一台、しっかりじっくり撮る用として一眼レフという、2台持ちが理想ですね(笑)。

その中でもCONTAX(コンタックス) T2は、普段用として使うにはこれ以上ない選択肢だと思います。

中古フィルムカメラで一台選ぶならこれ。
フィルムカメラの初心者の方にとっても扱いやすい、気軽に撮れる一台となります。

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著者紹介: 雨樹 一期(Ichigo Amaki)

フィルムカメラ・トイカメラの多重露光などで作品撮りの傍ら、大阪・東京を中心に全国でフィルムカメラワークショップを開催。
その他、カメラの個人レッスン、ペット・家族の撮影をしています。 基本、娘と猫と珈琲とカレーに生かされてます。

HP : 雨樹一期写真事務所
blog : フィルム寫眞手帖

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