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マウントアダプターでニコンFマウントのオールドレンズを使う方法・注意点まとめ

ニッコールのマウントアダプター

数多くの高性能オールドレンズが楽しめる、ニコンFマウント。
今回は、ニコンFマウントのレンズを、マウントアダプターを使ってミラーレス一眼カメラで使う方法について解説します。

1959年に発売したフィルム一眼レフカメラ、ニコンFにはじまる「Fマウント」。
ニッコールレンズならではの切れ味鋭い解像感は、どの時代でも最高レベル。
国産最高峰といって間違いのない描写を楽しむことができますよ。

ニコン製のデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラはもちろんのこと、他の各社のミラーレス一眼カメラでも、ニコンFマウントレンズはマウントアダプターで使用可能
ただし、ニコンZでは可能なAFやAEの使用に、他社製のミラーレス一眼カメラでは制限があることには注意が必要です。

使い方自体は、ニコンFマウントは一眼レフカメラ用のレンズマウントとしてオーソドックスなもののため、他のマウントと比べても難しい点はなし
レンズ自体の豊富さと併せ、マウントアダプター初心者の方にもおすすめできるマウントかもしれません。

ニコン党のあなたはもちろん、他社ユーザーの方にもぜひ知ってもらいたいオールドニッコールの魅力。
ぜひこの記事も参考にニッコールを味わってみませんか?

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ニコンFマウントレンズをマウントアダプターで使用した作例

まずは、ニコンFマウントのオールドレンズをマウントアダプターで使用した作例を紹介します。

Ai Nikkor 50mm F1.8Sで撮影

ボディ:SONY α7(初代)

まずは、F1.8のレンズから。
見ての通り、オールマイティかつ非常に上質な描写です。

オールドレンズで撮影

こちらの記事でさらに作例を紹介しています。

[オールドレンズ撮り比べ8]Nikon Ai NIKKOR 50mm F1.8Sであなたの撮りたい世界を素直に表現してみませんか?

New Nikkor 55mm F1.2で撮影

明るいレンズのボケ味はどうでしょうか。
少し古めの、1970年代前半のレンズの作例です。

ボディ:SONY α7(初代)

Nikkor 55mm F1.2 作例

Nikkor 55mm F1.2 作例

こちらの記事でさらに作例を紹介しています。

[オールドレンズ撮り比べ9]Nikon New NIKKOR 55mm F1.2で大口径の魅力をミラーレスでもフィルムでも生かそう

Ai Nikkor 50mm F1.4Sで撮影

ボディ:SONY α7(初代)

F1.4の定番レンズも見てみましょう。

Nikkor 50/1.4作例

Nikkor 50/1.4作例

Nikkor 50/1.4作例

縮小サイズで見ても分かる「かっちり」した描写です

作例に使用したボディ・マウントアダプター

上の作例では、こちらのミラーレス一眼カメラとマウントアダプターを使用しました。

ニコンFマウントアダプター

それでは具体的に、ニコンFマウントのオールドレンズをマウントアダプターで使うときのポイントについて見ていきましょう。

ニコンFマウントとは

ニコンFマウント

ニコンFマウントとは、ニコンの一眼レフカメラがフィルム・デジタルを通じて統一して採用し続けてきたレンズマウントのこと。
起源は1959年に発売したフィルムカメラ、ニコンF
それ以来21世紀になっても、レンズマウントの寸法が統一して受け継がれているのです。

伝統のニコンFマウントには非常に多くのオールドレンズがあり、各時代の最高峰の名玉を楽しむことが可能です。

ニコンFマウントの互換性

ただし。
ニコンFマウントは、寸法は同一ながらも、露出計の連動方法や、AF(オートフォーカス)への対応など、じつは互換性がない組み合わせが存在します。
同じニコンのカメラとレンズであっても、物理的に取り付けられなかったり、一部の機能が使えなかったりすることがあるのです。

ミラーレス一眼+マウントアダプターなら心配無用

ただし。

この記事で解説するように、ミラーレス一眼カメラでマウントアダプターを使って撮影する場合には、互換性はほぼ気にしなくてOKです。

とくに、「オールドレンズ」と呼ばれるフィルムカメラ時代のレンズの場合には問題なし。

考慮する必要があるとすれば、近年の高度に電子化されたデジタル用最新レンズや、最初期の対称型レンズ(21mm F4)を取り付けたいときくらいでしょう。

なお、ニコンFマウントのレンズの種類について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

Nikon(ニコン)生産停止中古ニッコールレンズ 銘玉15選 2本目を買う前に!

ニコンFマウント マウントアダプターの使い方

それでは次に、早速ニコンFマウントのマウントアダプターの使い方について見ていきましょう。

取り付け方法は簡単。
基本的にレンズとアダプター、ボディをそれぞれ噛み合わせて固定するだけです。

今回は筆者私物のSONY α7を例に解説していきます。

1.必要なもの

必要なもの

使用するミラーレス一眼のカメラボディ、マウントアダプター。
そして、ニコンFマウントのオールドレンズを用意します。

2.レンズをアダプターに取り付ける

ニコンFマウントのレンズを、マウントアダプターに取り付けます。

レンズとアダプターを接合

レンズとアダプターを接合

レンズとアダプターを接合

注意点として、他メーカーのバヨネットマウント(時計回り)と異なり、ニコンFマウントは取り付けが反時計回りになります。

3.アダプターをボディに取り付ける

レンズの付いたマウントアダプターをボディに取り付けます。

マウントアダプターをボディに取り付け

こちらの固定方法は時計回りです。

マウントアダプターをボディに取り付け

これだけで取り付けはOK。

マウントアダプターをボディに取り付け

使用時にはボディ側でオールドレンズを使うための設定が必要となるため、詳しくは以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。

ミラーレスカメラとオールドレンズの使い方 取り付けと本体の設定方法徹底解説

ニコンFマウント おすすめのマウントアダプター

それでは、ニコンFマウントのオールドレンズをミラーレス一眼カメラで使う場合には、どのようなマウントアダプターを選んだらよいのでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

Nikon Zの場合

ニコンのフルサイズミラーレス一眼カメラ、ニコンZシリーズ

ニコンZでは純正で、一眼レフ用のFマウントレンズを使用できるマウントアダプターが用意されています。

マウントアダプターFTZと、改良版のマウントアダプターFTZ2です。

純正品でフランジバックなどの精度についても基本的に問題はないため、ニコンZユーザーの方はこれを使えばOK
電子接点があり、最新のデジタル用レンズもAF・AE・TTLストロボなどすべての機能が問題なく使用可能です。

下で紹介する社外品のマウントアダプターに比べれば少し値段は高いですが(2022年現在約3万円)、ニコンZシリーズのボディの値段から考えれば、非常識な値段とはいえないでしょう。

今後、ニコンZマウントのレンズが充実してきて、あえてFマウントのGタイプAFレンズを実用する必要性が薄くなってきたあかつきには、同じく充実が予想される「ただの筒」タイプのマウントアダプターを購入し、MFのオールドレンズを使うことが一般的となるのではないでしょうか。

Zマウント用 ニコン純正マウントアダプターはこちら

これから買うなら改良品のマウントアダプターFTZ2がおすすめです。

ニコン以外のミラーレス一眼の場合

結論としては、社外品の「K&F Concept」製品がおすすめです。

K&F Concept製アダプター

サンライズカメラスタッフの筆者が私物として愛用しているSONY α7や、オリンパス、パナソニック、富士フイルム、Canonなど、他社製のミラーレス一眼カメラの場合。

当然、マウントアダプターは純正ではなく社外品を用いることになります。

ニコンFマウントのマウントアダプターには多種多様な製品が存在するため、品質と値段のバランスが取れているものを選ぶのが大事になります。

安物には精度面で問題がありますが、かといって、安価なものでは数千円で手に入るオールドニッコールに実売1万円以上の高級なアダプターを用意するのも考えもの。

その点、K&F Concept製のマウントアダプターなら、価格と品質のバランスがよく、安定して使用することが可能なのです。

筆者が実用した印象では、わずかにオーバーインフ気味ではありますが、このことは逆に、無限遠が出ないというトラブルを考慮し、余裕をもって設計されているということでプラスに評価できるといえます。
ガタもなく仕上げも良好。
安心して使うことができますよ。

ニコンZ以外のミラーレスでは、A・MモードとMFの組み合わせに

注意が必要なのは、SONYやFUJIFILMなどニコンZ以外のミラーレスボディでは、

・露出はA(絞り優先AE)かM(マニュアル)
・ピントはマニュアルフォーカス

になるということ。
これは他社のオールドレンズを使うときと同様ですが、あらかじめ注意するようにしましょう。

露出やピントを自分で合わせることで、むしろ写真がどんどんうまくなりますよ!

オールドレンズならサンライズカメラ
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安すぎるアダプターではトラブル発生の可能性も

ちなみに筆者は、K&F Concept製に買い換える以前、ネット通販にて1,000円以下で購入した安価なFマウントアダプターを使用していたこともありました。

ところが、あまりにも安物だったためかトラブルに見舞われてしまったのです。

SONY α7のボディに、少し重いレンズ(70-210mm程度の望遠ズーム)を取り付けて使用していたところ……
レンズマウント部分が歪んでしまい、精度が出なくなってしまったのです。

歪んだマウントアダプター

あまりにも安すぎる製品は、設計上大きな力がかかることが考慮されていなかったり、素材が悪かったりと、やはりどこか妥協している点があります。
もちろん、安価なマウントアダプターで300mm F2.8のような大きく重いレンズを使うことはあまりないかもしれません。
しかし、70-210mm程度の望遠ズームとしてはそこまで大きくないレンズで歪むというのは、安すぎる製品は品質もそれなり、ということの現れなのだと思います。

K&F Concept製品を使ってみよう!

ということで、SONY α7系やマイクロフォーサーズ機、富士フイルムXマウント機などでニコンFマウントのオールドレンズを使うなら、K&F Concept製のマウントアダプターを使っておけばまず間違いはありません。

ぜひ、高性能かつ高解像力をほこるオールドニッコールレンズを取り付けて、楽しんでみましょう。

K&F Conceptのマウントアダプターはこちら

ニコンFマウントでぜひ使いたいオールドレンズ

では具体的に、ニコンFマウントでマウントアダプターを使ってぜひ味わいたいレンズにはどんなものがあるのでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

1.Ai Nikkor 50mm F1.4S 国産レンズのリファレンス

Ai Nikkor 50mm F1.4S

国産レンズの、いや、それどころか世界中の標準レンズのリファレンスともいえるレンズ。
それがAi Nikkor 50mm F1.4Sです。

1980年代初頭という、マニュアルフォーカスの標準レンズとしては比較的新しいもののため、解像感をはじめ性能は非常にハイレベル
当時はプロにも愛用された、性能面でまったく不足のない名玉が味わい尽くせますよ。

ニコンFマウントのレンズをマウントアダプターで使うなら、市場にある数の豊富さを含め、真っ先に選びたい選択肢です。

2.Ai Micro Nikkor 55mm F2.8 / F3.5

Ai Micro Nikkor 55mm F2.8

こちらもマクロレンズのレファレンスとも呼べる存在。
Micro Nikkor(マイクロニッコール)です。

「マクロ」ではなく「マイクロ」という名前なのは、文献を小さなマイクロフィルムに複写するためのレンズのため。
アルファベットよりも複雑な形状の日本語の漢字を記録するため、海外のマクロレンズ以上の高性能が必要とされ、それを実現したレンズなのです。

ニッコールの代名詞ともいえる、現実以上の高解像力を存分に楽しむならこのレンズで決まりです。

3.Zoom Nikkor 43-86mm F3.5

Zoom Nikkor 43-86mm F3.5

「ヨンサンパーロク」というニックネームでも知られる、初期の標準ズームレンズ。
1960年代から1980年代のものまで各時代存在します。

共通するのが、癖のある写りということ。
けっしてよく写るレンズではないのですがオールドレンズならではの写真を手軽に撮るのならこれ以上のクセ玉はありません。
各種収差が山盛り。
でもそんな写りは、デジタル時代のレンズにはけっして真似をすることができないのです。

オールドレンズならサンライズカメラ
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もっとニッコールオールドレンズについて知るなら

ここでは手に入れやすいニコンFマウントレンズを紹介しましたが、以下の記事では廉価なレンズから超高級レンズまで、ニコンのオールドレンズをより幅広く解説しています。

ぜひ、マウントアダプターでニコンレンズを使いたい方は併せてご覧ください

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ニコンのオールドレンズをマウントアダプターで使ってみませんか?

ニコンFマウントのフィルム一眼レフカメラは、20世紀後半のフィルムカメラの代表格。
そのことを裏付けたのは、なによりもニッコールオールドレンズの高性能あってのことです。

ぜひあなたも、マウントアダプターを使って、ニコンFマウントのオールドレンズをミラーレス一眼カメラで使ってみませんか?

ニコンZはもちろんのこと、SONY、Canon、FUJI、OLYMPUS、Panasonicと、どのメーカーのミラーレス一眼カメラでも存分に性能を引き出すことができますよ!

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著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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