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フレアとゴーストとは? オールドレンズで印象的な写真を撮ってみよう!

フレアやゴーストが出た写真

今回は、オールドレンズで味わえる「フレア」と「ゴースト」を出す方法について解説します。

ポイントは、強い光を利用することと、オールドレンズ(古いレンズ)を使うこと。

フレアやゴーストを活かした写真を撮るにはどうしたらいいの?
フレアやゴーストを出すコツは?

中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラのスタッフが、実際に撮った写真を使って解説します。
心を動かす写真表現のコツを知る助けになれば幸いです。

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フレアやゴーストとは

まず最初に、フレアやゴーストとはどんなものか解説します。

フレアやゴーストを活かした写真

フレアやゴーストが出ている写真とは、このようなものです。

フレアとゴーストが出た写真

写り込んでいる建物などの被写体が、コントラストが下がってぼやけたようになっていますが、これがフレア
虹のような光の帯がゴーストです。

次もフレアやゴーストを活かした写真。

ゴーストが出ている

強い光の近くに、同じ形をした、現実世界にはない光が見えていると思います。
これもゴーストです。

次の写真には強くフレアが出ています。

レンズフレア

こちらは強い太陽光が差し込んでいて、写真が光でぼやけたようになっています。

このように、フレアやゴーストを活かして撮ることで、より印象的な写真を生み出すことができるのです。

作例で使用したレンズ・マウントアダプター

レンズはSuper Takumar 55mm F1.8を使用しました。

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マウントアダプターは以下のものが対応します。

フレアやゴーストはどうして出るの?

それでは、フレアやゴーストとは、どんなものなのでしょうか。
どうして、フレアやゴーストが出るのでしょうか?

フレアやゴーストが出るのは、レンズの中で強い光が反射するため。

カメラ用のレンズは、何枚ものレンズを組み合わせて作られています。
そのため、強い光はレンズの表面で反射します。

また、組み合わさっているレンズの間や、カメラ内部の空間にも、強い光が反射します。

すると、デジタルカメラのイメージセンサーや、フィルムカメラのフィルムに反射した光が入り込んで、実際にはない光が写るようになるのです。

オールドレンズならサンライズカメラ
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フレアやゴーストの出し方

それでは、フレアやゴーストを出すにはどうしたらいいのでしょうか?

ポイントは3つ。

強い光を使う。
強い光を入れる場所に気を配る。
オールドレンズ(古いレンズ)を使う。

順番に、それぞれのポイントについて見ていきましょう。

1.強い光を使う

フレアやゴーストが出た写真

フレアやゴーストが出るのは、とても強い光が画面に入っているとき。

つまり、太陽光です。

画面の中に、太陽のような強い光を入れることで、フレアやゴーストを取り入れた写真を撮ることができます。

逆光で撮影する

太陽光を画面に入れるということは、カメラを太陽に向けるという意味。
すなわち「逆光」で撮影するということです。

逆光説明図

ちなみにフレアやゴーストを狙っていない場合でも、逆光を活かすことで、よりドラマチックな写真を撮ることができますよ。
人の心を動かす写真を撮るなら逆光。
ワンランク上の写真を生み出すポイントです。

ゴーストやフレアを出すなら明け方・夕方がおすすめ

ところで、太陽を画面に入れようとしても、昼間だと太陽が高い位置にあるため、うまくいきません。

太陽が真上にあるときに、真上を向いて写真を撮ろうとすると、どうしても被写体が限られてしまいます。

そこで活用したいのが、明け方や夕方の太陽
太陽が低い位置にあるので、ポートレートを撮るときも、花や木を撮るときにも、より簡単に太陽光を活用してフレアやゴーストを出すことができるでしょう。

とくに夕方の日没前後は「マジックアワー」と呼ばれる空の色がオレンジから群青色へ目まぐるしく変わる時間帯。

マジックアワー

フレアやゴースト以外の面でも印象的な写真が撮れるので、ぜひカメラを持って出かけるのがおすすめです!

見晴らしのいい場所が撮影に最適

また太陽光を活かすためには、見晴らしのいい場所や広い場所が最適です。
太陽が低い位置まで落ちてきた日没直前でも強い光を使うことができます。

遠くまで見渡せる高台。
広い公園。

もし、人物のポートレートなど撮りたい被写体が決まっている場合には、そういった場所をあらかじめ探しておくと、イメージ通りの画を生み出すことができるでしょう。

反射光を使うのもおすすめ

反射光を使う

太陽光の強い反射を活かすのもおすすめ。

例えば、ガラス張りのビルに反射した夕日は、実際の太陽光と同じくらい強い光です。

こちらも、印象的なフレアやゴーストを生み出してくれますよ。

太陽を直接見ないように注意

太陽を直接見ると、失明の危険があるのでやめましょう。
また後述しますが、故障の原因になるので、長時間カメラを太陽に向けるのもやめましょう

2.強い光を入れる場所に気を配る

太陽光を使うとき、画面の中の位置によってフレアやゴーストの出方が変わってきます。
ゴーストやフレアを出すときは、カメラを向ける方向を変えてみたり、自分が立っている場所を変えてみるのがおすすめです。

ゴーストを出すなら太陽を画面の端に

太陽は画面の隅

ゴーストをうまく出すポイント。

それが、太陽を画面の端に入れることです。

ゴーストの要因は、レンズの内部で強い光が反射しているため。

太陽を画面の真ん中に入れても、レンズのガラスの部分をまっすぐ通り抜けてしまうため、ゴーストはあまり出ません。
いっぽう、画面の隅に入れると、太陽光がレンズに斜めに入ってきて反射しやすくなるので、よりゴーストが生まれやすくなるのです。

太陽が画面の外にあってもゴーストは出せる

太陽が画面の外にある

必ずしも太陽が画面の中にある必要はありません。

太陽光はそれ自体非常に強い光なので、画面の外にあってもゴーストやフレアを発生させてくれます

また、フィルムやイメージセンサーに向かう光は、写真の四角い画面よりも広い範囲を切り取っています。
(レンズを通った光は円形をしていて、「イメージサークル」と呼ばれます)

イメージサークル
イメージサークルと、実際に写真に写る範囲

そのため、画面では太陽が見えなくても、レンズには直射日光が差し込んでいる場合もあります。

フレアを出しすぎず、ゴーストを強調するなら太陽を隠すのもおすすめ

レンズフレアは魅力的な表現に使えますが、画面全体のコントラストを低下させてしまうため、ゴーストも目立たなくなってしまうことがあります。

フレアをあまり出さずに、ゴーストだけを強調するにはどうしたらよいのでしょうか?

そんなときは、上で解説したように、太陽を画面に直接入れないのがおすすめです。

太陽が画面の外にある

太陽を画面の外に出す。
建物の陰に太陽を隠して、漏れてきた光を使う。

太陽光の差し込み方によってゴーストやフレアの出方が大きく変化するので、さまざまな位置から撮影してみましょう。

3.オールドレンズ(古いレンズ)を使う

フレアやゴーストを出すためには、オールドレンズを使うのがおすすめです。

この記事に掲載している写真も、すべてオールドレンズで撮影しています。

オールドレンズとは

オールドレンズ

オールドレンズとは、フィルムカメラの時代に製造された、古いレンズのこと。
フレアやゴーストを活かした写真を撮るのに最適なレンズです。

解像力や描写力にすぐれたものが多く、印象的な写真を撮ることが可能です。

オールドレンズでゴーストやフレアが出る理由

Jupiter-9

オールドレンズを使うことでフレアやゴーストを出せる理由。
それが、現代のレンズとはコーティングが違うということです。

1960年代以前のオールドレンズは、単層コート(モノコート)やノンコート(コーティングがない)が大半です。
モノコートやノンコートのレンズは、逆光で撮影するときに、強い光の影響でフレアやゴーストが出やすいのです。

撮影シーンによっては、フレアやゴーストを出したくない場合もあります。
そのため、1960年代後半以降、マルチコート(多層コーティング)という技術が発展してきました。

AF Nikkor 50/1.4D
マルチコートのレンズ

高性能なコーティングは、スポーツ写真や報道写真といったプロカメラマンの仕事には最適。
ですが、それと引き換えに、フレアやゴーストを活かした表現がしにくくなってしまいました。

そこで、いまあえてオールドレンズを使うことで、表現の幅を広げることができるのです。

また、オールドレンズ同士で比較してもフレアやゴーストの出方は大きく変わります
モノコートのレンズとノンコートのレンズでも、差は一目瞭然。
レンズごとの描写の違いが味わえるのもオールドレンズの魅力です。

オールドレンズと現代のレンズは目的が違う

筆者も、普段の作品作りにはオールドレンズを。
カメラマンの仕事をするときには現代の最新レンズを使っています。

作品作りやポートレートなど、人の心を動かす印象的な写真にはオールドレンズ。
商品撮影やイベントの写真など鮮明な記録が求められる場面には現代レンズ。
このように使い分けるのがおすすめです。

オールドレンズなら光の状態によって幅広い表現が可能

オールドレンズなら光の状態によって幅広い表現が可能

オールドレンズを逆光で使うと、レンズフレアやゴーストを簡単に出すことができます。
いっぽう、フレアやゴーストが出ないような条件では、非常に鮮明な写真を撮ることも可能。

そう、オールドレンズは撮影者の意図によって、無限の可能性を引き出せるレンズなのです。

オールドレンズならサンライズカメラ
オールドレンズならサンライズカメラ

オールドレンズの使い方とおすすめオールドレンズ

オールドレンズを使う方法と、おすすめのオールドレンズについては、こちらの記事で解説しています。
ぜひご覧ください。

初心者におすすめのオールドレンズ17選 マウントアダプターで楽しむ中古レンズのススメ

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フレアやゴーストを出すときの注意点

太陽光を使ってフレアやゴーストを出すときには注意も必要です。

1.太陽を直接見ない

太陽を直接肉眼で見ると失明する危険があります。
絶対にやめましょう。

とくに気をつけたいのが、一眼レフカメラやフィルムカメラの場合。

一眼レフカメラでは、レンズを通った光を直接、肉眼で見ています。
また、フィルムカメラでも、一眼レフカメラ以外も含めファインダーを通った光を肉眼で見ています。

デジタルカメラの液晶画面とは構造が違うので気をつけるようにしましょう。

2.カメラを長時間太陽に向けない

また、カメラのレンズを長時間、太陽に向けないようにしましょう
カメラのレンズを通った光は、フィルムやイメージセンサーに焦点を結んでいます。
そのため、カメラ本体の部品が太陽の熱で焼かれて壊れる可能性があります。

小学校の理科の実験で、虫眼鏡を使って火を起こしたことがありませんか?
太陽の熱が焦点に集まると、火を起こせるくらい高熱になります。

カメラを長時間太陽に向けると、これと同じことが起きてしまうのです。
具体的には次のような故障の要因となります。

イメージセンサーが焼ける

ミラーレス一眼カメラでは、イメージセンサーが焼けて(溶けて)壊れてしまいます。
修理は難しく全損扱いになります。

シャッター幕に穴が空く

ライカなどのレンジファインダーカメラは、シャッターが布でできています。
そのため、太陽光によって幕が焼けて、穴が空くことがあります。

夜でも出せるフレアやゴースト

最後に、夜でもフレアやゴーストを出すことができるので解説します。

太陽光以外の光でもフレアやゴーストは出せる

街灯でフレアを出す
街灯でフレアを出す

フレアやゴーストには強い光が必要。

じつは、太陽光である必要はありません

たとえば、夜中に灯っているスポットライト。
自動車や電車のヘッドライト。

そのような光を使うことで、ゴーストやフレアを活かした写真を撮ることができますよ。

デジタルの場合には感度を上げるのがおすすめ

デジタル一眼カメラで夜間にフレアやゴーストを出す場合、感度は高めに設定しましょう。
ISO3200くらいに設定しておけば、フレアやゴーストのもととなる光源と、暗い場所にある被写体の両方を写し取ることができるでしょう。

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フレアやゴーストを使って印象的な写真を撮ってみよう!

フレアやゴーストが出た写真は、オールドレンズを使うことで誰でも撮ることができますよ。

現実には存在しない虹や光の粒。
心を動かす淡い色の情景。

ぜひ、オールドレンズならではの表現であなたの写真に新しい魅力を加えてみませんか?

当サイトではオールドレンズについて解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

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著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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