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小型軽量!オリンパスOMマウントのおすすめ Zuiko 中古レンズ10選

Zuiko 50/1.2

いま、デジタル一眼ユーザーの間でも注目を集めている国産中古レンズの名玉
なかでもぜひ使ってみたいのが、オリンパスOMマウントの中古レンズたちです。

オリンパスが誇る、小型軽量のZuikoレンズたち。
スタイリッシュなOMシリーズ一眼レフのデザインをそのまま表したかのように、癖のない、モダンかつ素直な描写を楽しむことができますよ。

もちろん、小型軽量のOMシリーズだけあってレンズもコンパクト。
ミラーレスカメラにアダプタを介して取り付けたときの取り回しの良さも非常に良好です。

かずかずの名玉が存在する、オリンパスOMマウントのZuikoレンズ。
今回は中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが、ぜひ使ってみたいオリンパスのおすすめ中古レンズについて紹介します!

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オリンパスOMマウントのオールドレンズ マウントアダプターで撮影した作例

まず最初に、マウントアダプターを使って撮影した作例を紹介します。

OM F.Zuiko 50mm F1.8で撮影

OM F.Zuiko 50mm F1.8作例

撮影:サンライズカメラ スタッフ
使用ボディ:SONY α7

ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2で撮影

Zuiko 90mm作例

Zuiko 90mm作例

撮影:雨樹一期
使用ボディ:SONY α7

こちらの記事でさらに作例を紹介しています。

[オールドレンズ撮り比べ7]OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2は最高・銘玉と呼ぶにふさわしい逸品

オリンパスOMマウントのおすすめ中古レンズ

オリンパスのフィルム一眼レフ、OMシリーズ用の中古レンズ。
いったい、どんな特徴を持っているのでしょうか?

オリンパスOMシリーズとは

OM-1N

オリンパスOMシリーズとは、1972年に発売されたOM-1(発売当時はM-1)に始まる、オリンパスが展開したフィルム一眼レフのこと。
当時、まだまだマニアや愛好家のものとして捉えられていた一眼レフカメラを、誰でも使いやすいように改良した点で、歴史に残るフィルムカメラのひとつです。

OMシリーズは、「小型軽量」をモットーにして開発されたことが最大の特徴でした。
当時の一眼レフカメラは、「大きく」「重く」「動作時の衝撃が大きい」という、3つの使いにくさを抱えていました。
OMシリーズの開発者、米谷美久(まいたに よしひさ)は、そんな「一眼レフの三悪」のないカメラの開発を目指し、OM-1にて見事に実現。
小型軽量かつ、シャッターのショックが少ない名機を見事生み出したのです。

OM-1N

OM-1については以下の記事でも詳しく紹介しています。

OLYMPUS OM-1(オリンパスOM-1)可愛さ・精悍さ・思想が同居した名一眼レフ

そんなOM-1用に始まったのが、今回の記事で紹介するOM Zuikoレンズたち。

レンズもカメラに合わせて小型軽量に作られ、使用感も描写力も、非常に良好なものに仕上がっています。

小型軽量のOM Zuikoレンズ

OM LENS

いまなお中古でとても人気が高い、OM Zuikoレンズの名玉たち。

オリンパスOMマウントの中古レンズに共通することがあります。

それが、どのレンズも非常に小型軽量であるということ。

具体的に数値に表れていてわかりやすい点としては、フィルター径が小さいということが挙げられます。
オリンパスOM Zuikoレンズのフィルター径は基本的に49mm
超広角や大口径の望遠ではフィルター径が55mm、72mmのものも存在しますが、OM Zuikoレンズでは可能な限りフィルター枠49mmを堅持しています。
なんと、50mm F1.2という大口径レンズでもフィルター径49mmを実現しているのだから、オリンパスの小型化への情熱は本物というほかありません。

OM-1 50/1.4

この、基本フィルター径49mmというスペックは、他メーカーとしては、同様に小型軽量をモットーとしているペンタックスが存在するのみ。
しかもそのペンタックスは、M42マウント時代の49mmから、1975年に一旦フィルター径52mmを経て、オリンパスへの対抗のため再び49mmに立ち戻ったという経緯があるのです。
ペンタックスの小型軽量化もオリンパスの影響下のもの。

OM Zuikoレンズは、小型軽量の一眼レフレンズとして、まさに本家本元といえるのではないでしょうか。

オリンパス OM Zuikoレンズの特徴

OM-1 50/1.4

さて、そんなオリンパスOM Zuikoレンズは、ミラーレス一眼カメラが一般的になって以来、中古の名玉として注目を集めているレンズでもあります。

中古のオールドレンズを楽しむときに気になるのが、どんな描写をしてくれるのかということ。
豊穣な描写のY/Cマウントツァイスレンズや、とにかく精密な解像力のニッコールなど、それぞれに特徴がありますが、オリンパスOM Zuikoレンズには、いったいどんな特徴があるのでしょうか?

雑味のない明快な描写

結論からいうと、OM Zuikoレンズの描写は、非常に「くせがない」もの
といっても、無味乾燥ということではありません。

言うならば、こってりとした肉料理ではなく、新鮮な野菜サラダのような描写。
けっしてくどさのない、すっきりとクリア、明快な描写を味わうことができるのです。

とくに、オリンパスOMシリーズのカメラ・レンズは、小型軽量ということもあり、山岳写真家に愛好されてきました。
空の青や木々の緑。
美しい自然をみずみずしく切り取ってきた名玉たち、それがOM Zuiko レンズなのです。

デジタルの時代になりオリンパスのカメラは「オリンパスブルー」が味わえる、空を美しく撮れるカメラとして有名になりましたが、OM Zuikoレンズの明快な描写なら、やはり雄大な青空をそのまま写し撮ることができるでしょう。

中古オリンパスレンズならサンライズカメラ
中古オリンパスならサンライズカメラ

絞りリングがレンズの前側にある

OM-1 50/1.4

オリンパスOMレンズの外観・操作上の特徴として、絞りリングがレンズの前側に位置することが挙げられるでしょう。
他社の一眼レフ用レンズでは絞りリングは後ろ側(ボディに近い側)にあることが多いですが、OMシリーズでは、ユーザーにとって絞りリングは先端にあったほうが使いやすいと考え、この位置を採用しています。

レンズ先端の絞りリングはレンジファインダー用中古レンズにもよくみられる配置で、マウントアダプターを介してミラーレス一眼で使用してみると、たしかに使いやすい配置であることに気が付きます。

Zuikoレンズの由来とは

Zuiko 50/1.4

さて、そんなオリンパスのレンズに付けられている名称が、Zuiko(ズイコー)というもの。

このZuikoという名称は現代のデジタルカメラにも受け継がれていますが、いったいどんな由来があるのでしょうか?

オリンパスのレンズ名のZuikoは、漢字では「瑞光」と書きます。
瑞光とは、吉兆を知らせるお目出度い光のこと。
1936年の、オリンパス最初のレンズに名付けられ、それ以来名称が受け継がれています。

瑞光というと非常に日本的な名称ですが、そもそもオリンパスの社名の由来も、日本神話に由来するもの。
オリンパスはもともと高千穂光学という社名。
日本神話の神々が集う場所である高千穂を、ギリシャ神話の神々が集う場所であるオリンポス山になぞらえて、OLYMPUSというブランド名を名乗ったのです。

高千穂
高千穂

自然を切り取る性能にすぐれたZuikoレンズと、日本神話に由来するオリンパスという社名。
日本神話が日本の自然と一体となったものであることを考えると、Zuikoレンズがみずみずしい描写を持つのはけっして偶然ではなかったと思えるのが不思議なところです。

オリンパスOMレンズの種類

さて、それでは具体的には、オリンパスOM Zuikoレンズにはどんな種類・違いがあるのでしょうか?
中古を購入するときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

オリンパスOMマウントは基本的にどれも同一

OM-1

フィルム一眼レフカメラのレンズマウントというと、どのメーカーも、時代ごとに微妙に機能が異なり、互換性がなくなるもの。
形状が同じでも機能が異なるレンズマウントは、中古でフィルムカメラやレンズを楽しむときの悩みの種です。

その点、オリンパスOMマウントに関しては、問題はほとんどありません。

オリンパスOMマウントは、基本的に同一形状で、すべてのボディ・レンズに互換性があります。
機能的な制限も、基本的にはありません。

マニュアルフォーカスのオリンパスOMレンズを中古で探すときには、とくに互換性を気にせずに購入してOKです。

オリンパスOMマウントのAFレンズは「絶対に」装着してはいけない

実はオリンパスOMシリーズにはAFカメラとレンズが存在します。
オートフォーカスのOM707と、パワーフォーカス機のOM101(AFではない)です。

この2機種用の「OLYMPUS LENS」は、マウント形状こそMFのOM Zuikoレンズと同一ですが、動作上の互換性が一切ないため、MFカメラボディやマウントアダプターに「絶対に」取り付けてはいけません。

問題なのが、OMマウントのAF用レンズには脱着ボタンがないということ。
OMマウントのMFレンズではレンズ側に脱着ボタンを設けているため、OMマウントのカメラには、ボディ側にレンズ脱着ボタンがありません。
そのため、OM-1をはじめとする中古のOMマウントMF一眼レフにAFレンズを取り付けてしまうと、レンズが絶対に外れなくなってしまうのです。
こうなると、レンズを破壊して取り外すほかありません

追記修正:OMのAFレンズが外れなくなることはない

この項目について、上記の記述は誤りであるためお詫びして修正させていただきます。

オリンパスOMのAFレンズは物理的にMFのボディに装着が不可能なため、外れなくなることはありません

参考:都市伝説の結末 / OM(AF)マウントレンズのOM(MF)機への装着について(外部リンク)

OM Zuikoレンズの時代ごとの名称変遷

さて、そんなOM Zuikoレンズは、時代ごとに改良が重ねられ、微妙に名称も異なっています。

まず、OMに改称前のM-SYSTEMレンズ
M-SYSTENレンズは、同一設計のままOM-SYSTEMに変わりました。

この最初期のレンズは、レンズ前側に銀色の飾り枠があり、銀枠と通称されています

F.Zuiko 50/1.8

初期のレンズはモノコートとなっています。
また、初期のレンズは例えばG.Zuikoといったように、レンズの構成枚数に応じて、名称にアルファベットが付きます。
(A=1、B =2のようにアルファベットの順番と対応し、F.Zuikoは6枚、G.Zuikoは7枚となる)

途中、レンズ前側の銀枠はなくなりました。

続いて、オリンパスOM Zuikoレンズはマルチコート化が進められ、マルチコートのレンズはレンズ銘が「MC Zuiko」となりました
さらにこれ以降、上で述べたレンズ枚数のアルファベット表記はなくなります。

Zuiko MC 50/1.8

後期になると、「MC」も省略され、マルチコートでも単にZuikoレンズとなります。

Zuiko 50/1.8

希少な「M-SYSTEM」レンズ

Zuiko 28mm F3.5(M-SYSTEM)
M-SYSTEM銘レンズ

さて、オリンパスOMマウントのレンズについて語る上で特筆できるのが、最初期のM-SYSTEMレンズです。

オリンパスOMシリーズは、最初は「Mシリーズ」だったことが知られています。
オリンパスOM-1は発売当初はM-1として世に出ましたが、M型ライカを擁するライカのクレームで、OM-1に解消することとなったのです。

珍品としてOM-1に比べ大幅な高値で中古が取引されているM-1と同じく、OMマウントのレンズにも、「OM」ではなく「M」となっているものが存在します。
ボディ同様、「M-SYSTEM」のレンズは中古価格が高め。
ただし性能的には通常の初期型OM Zuikoと変わりないので、あくまでコレクターズアイテムとしての価値となります。

オリンパスOMレンズの使い方

中古ならリーズナブルな価格で手に入るオリンパスOM Zuikoレンズ。

いったいどうやって使うのがおすすめなのでしょうか?

OMマウントフィルム一眼レフカメラで使う

OM-4

まず、中古フィルムカメラ専門店の当店としてもっともおすすめなのが、OMシステム本来の使い方、フィルムカメラで楽しむということです。

オリンパスOMシリーズ、とくにOM-1は、中古フィルムカメラのなかでももっとも人気がある機種のひとつ。
これから中古カメラでフィルムに入門する方にとっても、スタイリッシュなOM-1はイチオシの機種です。

OMシリーズはカメラボディとレンズ、その双方が一貫した思想を持ってデザインされているので、本来の組み合わせで使うことでオリンパスの魅力をすべて味わうことができますよ。

もちろん、OM-2、OM-3、OM-4といった他のOMシリーズの中古カメラと組み合わせるのもおすすめです!
オリンパスOMシリーズの中古カメラボディについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

OLYMPUS OM-1(オリンパスOM-1)可愛さ・精悍さ・思想が同居した名一眼レフ

OLYMPUS OM-4・OM-4 Ti オリンパスOMシリーズ一眼レフの最終形態

マウントアダプターで使う

デジタルで使うなら、マウントアダプターを介してミラーレスカメラで使うのがおすすめです。

オリンパスOM Zuikoレンズは、特段の制限なくマウントアダプターでの使用が可能
独特の、クリアで癖のない描写を存分に楽しめます。

ミラーレス一眼カメラ用のマウントアダプターならこちらがおすすめです。

また、オリンパスのミラーレス一眼であるPENシリーズやOM-Dシリーズ向けに、純正マウントアダプターとして「マウントアダプターMF-2」が存在します。
ただしマイクロフォーサーズの場合、画角が35mm換算で約二倍となってしまいます。
レンズ本来の性能を味わうことを考えると、使用はかなり制限されてしまうといえるでしょう。

マイクロフォーサーズとOMマウントに関しては、こちらにも社外品マウントアダプターが安価に存在します。

マウントアダプターの使い方については、こちらの記事もご覧ください。

ミラーレスカメラとオールドレンズの使い方 取り付けと本体の設定方法徹底解説

マウントアダプターの種類と選び方まとめ ミラーレス一眼に合うマウントアダプターを買うには?

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中古でおすすめのオリンパスOMレンズ10選

それではここからは、具体的にどんな中古レンズがおすすめなのかを紹介していきます。

小型軽量でリーズナブルなオリンパスOM Zuikoレンズ。
クリアな描写のオールドレンズで、みずみずしい写真を生み出すことができますよ。

1:F.Zuiko Auto-S 50mm F1.8

F.Zuiko 50/1.8

まず最初に挙げるのが、オリンパスOMシリーズで最もメジャーなレンズ。

F.Zuiko Auto-S 50mm F1.8です。

F.Zuiko 50mm F1.8は、その名称が表す通りレンズは6枚。
5群6枚の、典型的なガウスタイプのレンズです。

OM-1やOM-2といったOM一桁シリーズに限らず、OM10をはじめとするエントリー機種にも付属して大量に出回ったこのシリーズ。
初代F.Zuiko、マルチコートのMC Zuiko、そして後期のZuikoレンズと、安価にどこでも手に入ります。

メジャーなレンズということもあり、OMレンズを味わうなら、このレンズをまず使ってみないとはじまりません。

F.Zuiko 50/1.8

特徴は非常に小型だということ。
一眼レフ用の標準レンズでここまで小型なものというと、OMの対抗馬であるPENTAX Mシリーズレンズくらいしかありません。

どの時代も、カメラに付属するレンズはユーザーにとってそのメーカーを評価する基準になるため力が入っているもの。
OMマウントの「標準」として、このレンズを一度は使ってみることをおすすめします。

ちなみに、MCの取れた後期のマルチコートレンズはレンズ構成が変わり、4群6枚となっています。

2:Zuiko Auto-S 50mm F1.2

Zuiko 50/1.2

オリンパスOM Zuikoレンズのなかでも最も明るいレンズ。

それがZuiko Auto-S 50mm F1.2です。

オリンパスOMシリーズの登場時、最初にラインナップされたレンズは、焦点距離の少し長い55mm F1.2だったのですが、光学技術の進歩により、途中で50mmを実現することとなりました。

このZuiko 50mm F1.2レンズこそ、小型軽量のOMシリーズの面目躍如ともいうべきレンズ。
なんと、F1.2という明るさながら、フィルター径49mmを実現しています。

Zuiko 50/1.2

初期の55mm F1.2はフィルター径が55mmでしたが、改良により他のレンズと同様の小さなフィルター径を実現。
他社のF1.2レンズが、小さくてもフィルター径52mmであることを考えると、最も明るいレンズでこの小さなフィルター径を実現したのはまさに本気の仕事だと言えるのではないでしょうか。

描写面でも優れており、少し絞り込むだけで周辺部まで非常に良好な描写となります。
開放で使うのも、現代の目で見れば非常に味わい深いものです。

3:Zuiko Auto-S 40mm F2

Zuiko 40/2

どのレンズマウントにも存在するパンケーキレンズ。
このZuiko 40mm F2は、OMマウントのパンケーキとして貴重な存在です。
マルチコートの時代にも改良されつつ販売されました。

特徴は、他社のパンケーキに比べて明るいということ。
開放値はF2。

開放F2というスペックを見ればわかるとおり、他社のパンケーキのようにテッサータイプではありません。
レンズ構成は6群6枚。
変形ガウスタイプとなっています。

Zuiko 40/2

小型のレンズながら設計に無理がなく描写も良好。
小型のOMレンズのなかでもさらに小さいので、ミラーレスカメラと組み合わせてもバランスがよいですよ。

4:Zuiko Auto-Macro 50mm F2

Zuiko Macro 50/2

オリンパスOMシリーズが登場した際、有名なキャッチコピーがありました。
それが「宇宙からバクテリアまで」

超望遠からマクロまで、すべての撮影シーンに対応する「システムカメラ」であることを伝えた名コピーです。

Zuiko Macroレンズは、そんなOMシステムの「バクテリア」側を担う名レンズたち。

なかでも、これから中古レンズを楽しむなら、50mm F2のマクロを手に入れるのがおすすめです。

Zuiko Macro 50/2

Zuiko Auto-Macro 50mm F2は、OMシステムのマクロレンズのなかでももっともメジャーなレンズのひとつ。
撮影時に非常に色の乗りがよく、本来のマクロ撮影だけでなく、通常撮影でも美しい絵を生み出してくれますよ。

ちなみにレンズの描写のシャープさでは、少し暗いZuiko Macro 50mm F3.5にも定評があり、こちらもおすすめできる名玉のひとつです。

5:Zuiko Auto-W 24mm F2

Zuiko 24/2

さて、ここからはOMマウントの広角レンズについて紹介します。

OMマウントのZuikoレンズのなかでも名玉として名高いレンズ。
それがZuiko Auto-W 24mm F2です。

広角かつ明るいレンズ。
比較的設計が古いことを考えると、どこかに描写の無理が生じていることを想像してしまいますが、このレンズに関してはそのようなことはいっさいありません。
描写力は開放から破綻なく、全体にクリアな絵を結んでくれる性能は、まさにOMレンズの特徴をそのまま表したもの。

OMマウントのレンズを使うなら、ぜひ体験してみたい一本。
それがこの24mm F2なのです。

Zuiko 24/2

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6:G.Zuiko Auto-W 28mm F3.5

Zuiko 28mm F3.5(M-SYSTEM)
(上掲写真は初期のM-SYSTEM銘の個体)

オリンパスOM Zuikoレンズの広角としてもっともメジャーなレンズ。
それがこの、28mm F3.5でしょう。

他社も含め、60〜70年代にはよくあったスペックのレンズで、70年代後半以降は普及レンズでも開放F2.8が普通になるため減っていくカタログ値となりますが、これがなかなか、よい描写をしてくれるのです。

レンズを探すときには、どうしても開放値が明るいレンズ=性能がよいと判断しがち。
それは新しいレンズではたしかにそうです。

しかしながら、オールドレンズにおいては、設計に無理がない、多少暗めのレンズのほうが、開放から非常に良好な描写をしてくれることも多いのです。

このZuiko 28mm F3.5もそんな部類に入るレンズ。
破綻のない描写、少ない収差。
優等生的オールドレンズとして、もし中古を使ってみたら、普及レンズのポテンシャルの高さに舌を巻くこと間違いないでしょう。

Zuiko 28mm F3.5(M-SYSTEM)

7:Zuiko Auto-W 35mm F2

Zuiko 35/2

さて、うってかわってこちらの35mm F2は明るい広角レンズ。

他社のレンズでもサイズが大きくなりがちなスペックですが、OM Zuikoでもさすがにフィルター径55mmとなってしまっています。
それでも他社よりは小さいのが流石です。

このレンズはオリンパスOM Zuikoのなかでも独特な描写をすることで知られた一本。

ハマったときには非常に濃厚な色乗りをすることで知られており、まさにオールドレンズらしい「味」を楽しめる、OMレンズには珍しいレンズなのです。

Zuiko 35/2

開放付近では収差もあるため、使いこなすには比較的テクニックが必要。
しかしながらそのことが、中古オールドレンズの楽しみを増してくれることでしょう。

Zuiko Auto-W 35mm F2作例・関連記事

ZUIKO Auto-W 35mm F2 作例

ZUIKO AUTO-W 35mm F2作例

こちらの記事でさらに作例を紹介しています。

[オールドレンズ撮り比べ6] OLYMPUS ZUIKO 50mm F1.4と35mm F2 それぞれの特徴を掴んで上手に使いこなそう

8:Zuiko Auto-Fisheye 16mm F3.5

Zuiko Fisheye 16/3.5

どのメーカーにも存在するフィッシュアイレンズですが、今回はなかでも、対角魚眼の16mm F3.5を紹介します。

このレンズに関しても、とにかくコンパクトなのが特徴!
まさにOMシステムの真骨頂。

なんと通常の標準50mmレンズと同程度の大きさしかないのです。

Zuiko Fisheye 16/3.5

小さいレンズ、小さいカメラが好きな方は、ぜひこのレンズを手に入れてみましょう。
こんな小さいレンズが魚眼レンズ。
しかも解像力が非常に高い高性能を誇る。

OMマウントの底力を、存分に感じることができるでしょう。

9:Zuiko Auto-T 85mm F2

Zuiko 85/2

どのメーカーにも存在する85mmのポートレートレンズ。

描写に力の入れられることが多いレンズですが、OMマウントの85mmも逸品です。

他メーカーではF1.4クラスと、それより暗いF1.8〜F2クラスがラインナップされることが多いですが、OMマウントにおいては、このF2のみが存在します。

このレンズも他のOMマウントレンズと違わず、コンパクトで非常に使いやすいレンズ。
フィルター径ももちろん49mmです。

Zuiko 85/2

ボケ味も非常に美しく、85mmのポートレートレンズならではの気持ちがいい写真が撮れるこのレンズ。
マウントアダプターを介した際にも非常に使い所の多い、ぜひ中古で手に入れたい逸品です。

10:Zuiko Auto-Macro 90mm F2

Zuiko Macro 90/2

最後に紹介するこのレンズ。
90mm F2のマクロレンズは、OMマウントのZuikoレンズのなかでも、もっとも評価の高い一本です。
まさに伝説のレンズと言っても過言ではありません。

開放から非常にシャープな描写力を持ち、被写体の質感をそのまま切り取る非常に高い実力を持つレンズ。
とにかく、他社の同程度の焦点距離のレンズを大きく凌駕する、格が違う性能を誇ります。

Zuiko Macro 90/2

明るさの面でも、名玉として有名なTamron SP 90mm F2.5よりわずかに明るく、この差が実際の撮影時に効いてくるのです。

フィルターは55mm、OMレンズとしては大柄です。

製造数があまり多くないため中古では少し高めの値段がついていますが、OMレンズを味わうなら、ぜひこの一本は手に入れておきたいところです。

Zuiko Macro 90/2

Zuiko Auto-Macro 90mm F2 作例・関連記事

Zuiko 90mm作例

Zuiko 90mm作例

こちらの記事でさらに作例を紹介しています。

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APSサイズのミラーレスにはPEN F用レンズもおすすめ

PEN F

さて、ここまではオリンパスOMシリーズのおすすめ中古レンズについて紹介してきましたが、オリンパスの中古レンズとしては、他にも楽しめるシリーズがあります。

それが、ハーフサイズ一眼レフカメラの、オリンパス PEN Fシリーズ用レンズ
APSサイズのカメラにぴったりなので、気軽にオールドレンズを楽しむことができますよ。

PEN F用レンズ

オリンパスPEN Fシリーズ
PEN F、PEN FT、PEN FVの3機種が存在する、ハーフサイズのフィルム一眼レフカメラです。

OLYMPUS PEN Fシリーズ 独創性あふれるハーフサイズ一眼レフ

ハーフサイズながら本格的なシステムが組まれ、多彩な交換レンズが存在しています。

オリンパスペンFT
オリンパスペンFT

実は、このPEN Fシリーズ用のZuikoレンズは、APSサイズのミラーレス一眼カメラにぴったり。
その理由が、APS-Cサイズと、35mmのハーフサイズは、画面のサイズがほとんど同じだということです。

そう、ハーフサイズ用レンズのPEN F用Zuikoを、APSサイズのミラーレスカメラでフルに楽しむことができるのです。

PEN F用レンズは、標準レンズの焦点距離が38mmもしくは40mmとなっていますが、35mmフルサイズに換算すると、それぞれ約53mm、56mmに相当します。
広角側は換算28mm相当の20mmから存在し、マクロレンズや超望遠レンズも存在するので、オールドレンズの楽しみが大きく広がります。

APSサイズのSONY NEXシリーズや、Canon EOS-Mシリーズ、Fuji X-T1やX-T2を使っている方は、ぜひPEN Fシリーズ用レンズを使ってみませんか?
OMシリーズ顔負けの、Zuikoならではの透き通った描写を楽しむことができますよ!

PEN Fシリーズ用レンズの作例・関連記事

こちらの記事ではPEN Fシリーズ用のレンズ、H.ZUIKO Auto-S 42mm F1.2の作例を紹介しています。

【オールドレンズ探訪記】 OLYMPUS H.ZUIKO Auto-S 42mm F1.2でバル切れレンズ検証!(作例あり)

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

オリンパスOM Zuikoレンズを中古で楽しんでみませんか?

透き通った自然な描写のOM Zuikoレンズ。
マウントアダプターを介してデジタルで使うのに、いま中古人気が高まっているレンズたちです。
小型軽量で扱いやすく、さらに中古価格が手ごろな個体も多いため、リーズナブルにオールドレンズを味わうこともできますよ。

もちろん、フィルム一眼レフカメラの名機中の名機、OM-1をはじめ、オリンパスOMシリーズのフィルムカメラを楽しむのもおすすめ。
街を、自然を、人を。
どんな被写体でもみずみずしく切り取ってくれることでしょう。

コンパクトでスタイリッシュ、そして高性能のオリンパスOMレンズ。
ぜひあなたの手で性能を引き出してみませんか?

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更新履歴

2018年10月15日

AFレンズの互換性についての記述について誤りがあったため修正しました。

著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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