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Hasselblad 503CW ハッセルの伝統的スタイルを新しいボディで楽しもう

Hasselblad 503CW

Hasselblad 503CWは、ハッセルブラッドの伝統的スタイルを受け継いだ中判一眼レフ。

Hasselblad 500Cから続くハッセルブラッドVシリーズ。
いまでも非常に中古で人気の高いカメラですが、なかでも503CWは実質的な最終形態と呼ぶことができるでしょう。

特徴は、ハッセルブラッドVシリーズの中でも新しいことから各所がブラッシュアップされていること。
年式が新しいので中古も状態がよいものが多いです。
また、500Cや500C/Mでは不可能なワインダーの取り付けも可能です。

ハッセルならではの6×6判の正方形写真を撮りたい。
そんなときは、Vシリーズの進化系、503CWを中古で選んでみるのもよいかもしれません。

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Hasselblad 503CW

Hasselblad 503CWは1996年に発売された、Hasselbladの機械式レンズシャッター一眼レフのなかでも新しい機種。

いったいこのカメラにはどのような特徴があるのでしょうか?

中古フィルムカメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが紹介します。

Hasselblad 503CWの特徴・スペック

形式 中判一眼レフカメラ
シャッター B、1秒〜1/500秒
レンズシャッター
レンズマウント Hasselblad Vマウント
露出計 なし
AE なし
ファインダー 交換式
電池 不要
発売年 1996年

中判一眼レフの最高峰として名高い、ハッセルブラッドVシリーズ。
1959年の500Cから始まり、いまでも中古で人気の高い500C/M(1970年)や503CX(1988年)を経て、2013年の製造完了までさまざまな改良が加えられてきました。

1996年に発売された503CWは、その最終進化形態であるといってよいでしょう。

Hasselblad 503CW

Hasselblad 503CWは、スペック的にはおおむねそれまでのHasselbladと同様です。

シャッターはVシリーズ共通のレンズシャッター。
もちろん共通のツァイスレンズが使用可能で、豊富な中古レンズ資産が活かせます。

交換式のフィルムマガジン(フィルムバック)も、もちろん500Cや500C/Mなどと互換性があります。

ソフトなシャッタータッチ

Hasselblad 503CW

この503CWを含むHasselblad 503シリーズには、「ソフトレリーズ」という趣向が取り入れられています。

ソフトレリーズとは、シャッターストロークが深めで、やわらかいタッチのシャッターのこと。

それまでの500シリーズにおける、浅いストロークの切れ味鋭いシャッターにくらべ、より優しく、手に馴染むシャッター感触を実現しています。

中古ハッセルブラッドならサンライズカメラ
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ワインダーが使用可能

503CW ワインダー

503C”W”という名称のとおり、Hasselblad 503CWにはワインダーを装着することが可能です。
中判カメラならではの高画質と正方形画面はそのままに、簡単に連続撮影を実現。

中判フィルムカメラでインターバル撮影やリモコンの使用を行うなど、とても便利に使うことができるでしょう。

爛熟した「新しい」ハッセル

1959年から2013年まで、50年以上にわたって販売が続けられてきたHasselblad Vシリーズ。

製造期間が長いため、中古の古い個体にはオーバーホールが必要な、あまり状態がよくないものも見受けられます。

その点1996年発売の503CWなら、製造年次が新しいため、比較的状態がよいものを入手しやすいということができるでしょう。
基本的に購入時は中古となりますが、現在もとても高い価値が認められているので、オーバーホールを行った中古も多いです。
もちろん、使い込んでいくうちに各部が傷んできたとしても、機械式カメラなので修理・オーバーホールの依頼が可能です。

これから中古でハッセルブラッドを手に入れるとしたら、どのカメラがよいかは悩みどころ。
伝統的スタイルの中にモダンさも感じられる503CWを選ぶか、クラシカルな500Cや500C/Mを選ぶか、ぜひあなたの好みで中古を選んでみてくださいね。

Hasselblad 503CW

中古ハッセルブラッドならサンライズカメラ
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ハッセルの使い方

ハッセルブラッドVシリーズの使い方は基本的に共通。

503CWをお使いの際は、こちらの記事もぜひご覧ください。

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Hasselblad 503CWを中古で購入するなら

それでは、Hasselblad 503CWを中古で購入するとしたら、どんなことに気をつければよいのでしょうか?

内面反射材の劣化をチェック

これは503CWに限ったことではありませんが、503CX以降のハッセルブラッドVシリーズでは、ボディの内面反射対策として、「パルパス材」という素材がボディ内に使用されています。

この「パルパス材」ですが、経年劣化によりヒビ割れが生じてしまうことが多く、ハッセルファンの間でも頻繁に話題になっています。
中古でもそうなっている個体はよくみかけます。

503CWの弱点ともいえるパルパス材の劣化。
結論からいうと実際の撮影には影響なく、画質の劣化などもないようです。

ただし、もし気になる場合には、あらかじめ中古購入前に状態をチェックするとよいでしょう。

なお、パルパス材の劣化はOH時に修理可能です。
パルパス材の状態がよい=オーバーホールされてきたということなので、状態が良い個体であることの証明でもあります。

503CWにはCFレンズがぴったり

Hasselbladならではの高性能なツァイスレンズ。

なかでも、この503CWにぴったりなのがCFレンズです。

CFレンズとは、レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッター、双方のHasselbladに対応したレンズのことを指します。

CFレンズにもいくつか種類があり、

CFレンズ(1982年〜)
CFiレンズ(1998年〜、コーティングを改善)
CBレンズ(CFiレンズと同時期に登場、フォーカルプレーンシャッター対応を省いた廉価版)
CFEレンズ(CFiレンズと同時期に登場、マウントに電子接点を設置)

が存在しています。

Hasselblad CFiレンズ
CFiレンズ外観参考(ボディは905SWC)

Vシリーズの中でもモダンな503CWには、見た目がモダンなこれらの中古レンズがぴったり似合うはず。
ボディとレンズの年代が合っているので、全体が引き締まった雰囲気になりますよ。

もちろん、古い銀鏡筒のCレンズも似合いますし、中古価格も安いので、見た目の好みと金額と相談して、ぴったりなレンズを見つけましょう!

おすすめの中判フィルム

中判カメラで使う120フィルムは、以下のものがおすすめです。 ポジフィルム(リバーサルフィルム)で撮影するなら、富士フイルムのPROVIA 100Fが定番です。
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モダンなハッセルが欲しいなら503CWがおすすめ

このように、Hasselblad 503CWはクラシカルさとモダンさが共存した中判カメラです。
設計が新しく、成熟したつくりをしているので、快適に撮影を楽しむことができますよ。

歴史ある古いハッセルを中古で手に入れるか、年式が新しく使いやすい503CWの中古を選ぶか。

ハッセルで正方形の写真が撮りたいときに、ぜひ中古を探す選択肢に入れてみてくださいね!

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著者紹介: サンライズカメラ

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