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Hasselblad 500C/MとPlanar 80mmは黄金の組み合わせ

Hasselblad 500C/MとPlanar 80mm

世の中には、「本物のカメラ」というものが、たしかに存在しています。
35mmレンジファインダーならライカ。
一眼レフならニコン。

中古カメラファンをうならせてきた名機のかずかず。
その点で、6×6判の一眼レフにおいてまさに「本物」と呼べるのが、Hasselblad(ハッセルブラッド)なのではないでしょうか。

物としての、機械としての質感。
使用に伴う独特の「儀式」までも愛せてしまうかのようなカメラ。
それがHasselbladだといえるでしょう。

なかでも、これからHasselbladを中古で手に入れようという方におすすめなのがHasselblad 500C/M。
500C/MはHasselblad Vシステムのなかでももっとも生産数が多く、人気が高いと同時に、中古の流通数が多いため入手も容易なカメラ。
これからHasselbladを中古で手に入れるなら、Planar 80mm F2.8との定番ペアで決まりです。
物としてのクオリティも非常に高く、現役で写真表現の道具として活躍してくれますよ。

今回は中古カメラ専門店、サンライズカメラのスタッフが、Hasselblad 500C/Mについて解説したいと思います。

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Hasselblad 500C/M

Hasselblad Vシステムの代表、500C/Mの特徴と魅力。
そして、数ある中古のHasselbladから500C/Mを選ぶ理由とはどこにあるのでしょうか。

関連記事

こちらの記事でも、より詳しくハッセルブラッド500C/Mについて解説しています。
使い方やおすすめの組み合わせなどを紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

ハッセルブラッド500C/Mの使い方 中古でHasselbladを手に入れてみませんか?

Hasselblad 500C/Mの性能・スペック

Hasselblad 500C/M

形式 中判一眼レフカメラ
シャッター レンズシャッター
1秒〜1/500秒
レンズマウント Hasselblad Vマウント
露出計 なし
AE なし
ファインダー 標準はウエストレベルファインダーを装着
発売年 1970年

Hasselblad Vシリーズと500C/M

Hasselblad 500C/M

今回紹介するHasselblad 500C/Mは、中判一眼レフカメラの代表にして頂点ともいえる存在です。

Hasselblad(ハッセルブラッド)はスウェーデンのカメラメーカー。
古くから中判一眼レフを作り続けてきたことで有名かつ、昔も今も、中判一眼レフの最高峰であり続けています。

はじめはフォーカルプレーンシャッターを使用していたHasselbladですが、1957年に送り出された500Cでレンズシャッターへと舵を切ります。
このHasselblad 500Cを元にしてより機構の成熟度を高めたのが500C/M。
中古市場にある数も、おそらく最も多い機種となります。

その後の503系Hasselbladも含め、基本的にはこのHasselblad 500Cから大きな変更を行わず、50年近く作り続けられることとなります。

500Cと500C/M

1957年から製造されたHasselblad 500Cと、1970年から1989年まで製造された500C/M。

Hasselbladを代表するこの2機種の大きな違いとしては、500C/Mではファインダーのスクリーンの交換が容易になっていることが挙げられます。

ということだけ見ると小さな違いにも見えてしまいますが、この2つのカメラの違いは、そのような小さなスペックの差だけではありません。

1957年と1970年という製造初年だけを見ても、カメラの技術の進歩や製造技術の面ではまったく異なる時代。
1957年というと、Nikon Fさえもこの世に出ていない時代なのです。
最終製造年の1989年ともなれば、すでに35mm一眼レフではオートフォーカスが当たり前となっている時代です。

カメラの製造技術や品質管理の技術は、20世紀後半の数十年で大きく進歩しました。
その点から見て、あくまでもクラシックカメラの範疇に入ってしまうHasselblad 500Cと、モダンなカメラとして扱える500C/Mでは、実際に写真を撮るカメラとしての信頼性において、大きな差があるということができるのです。
とくに製造から年月を経ている中古カメラのため、この差は実用上とても重大な問題となります。

Hasselblad 500C/M 背面

中古でHasselbladを探す場合、実用が目的であることも多いはず。
信頼性と使いやすさ、そして入手性を兼ね備えたHasselbladを中古で手に入れるなら、500C/Mがおすすめです。

中古ハッセルブラッドならサンライズカメラ
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500C/MにとぴったりのPlanar 80mm F2.8レンズ

今も昔も、初めてHasselbladを手にする方のための定番の組み合わせ、それがHasselblad 500C/MとPlanar 80mm F2.8との組み合わせです。
標準レンズのため、中古ではセットになっていることも多いです。

ツァイスを代表する銘レンズ、それがPlanar(プラナー)。

Hasselblad用のPlanarレンズは、

  • 銀鏡胴のCレンズ
  • 黒鏡胴のCレンズ(T*レンズ)
  • CFレンズ

に大きく分かれます。

結論からいえば、実用カメラとして中古を探す場合、年代が新し目のレンズを選ぶほうがよいといえるでしょう。

Hasselblad 500CとPlanar 80mm Cレンズ
銀鏡胴のCレンズ(ボディはHasselblad 500C)

銀鏡胴のCレンズは、ツァイスのT*コーティングになるまえのモノコートレンズ。
黒鏡胴時代になるとCレンズにはT*コーティングが施されるようになり、シャープネスや彩度が向上しています。

Hasselblad 503CXとPlanar 80mm CFレンズ
CFレンズ(ボディは503CX)

そして、500C/Mに組み合わせるレンズのなかでも新しいCFレンズでは、フォーカルプレーンシャッター搭載のHasselblad(1600F、1000F以外)にも対応するようになっています。
これからHasselbladを入手する場合、シャッターの信頼性やコンディションの面では比較的新しい、黒鏡胴のCレンズやCFレンズのほうがよりよい選択です。

とはいえ、世界のツァイスのレンズだけあって、どの時代のレンズも描写は折り紙つき。
むしろ白黒フィルムでの撮影ではモノコートの古いレンズのほうが描写に優れているという定評さえあります。

また古い時代のレンズのほうが、中古では安価なことが多いようです。
ただし状態を考慮した上で購入するよう気をつけましょう。

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これから始めるHasselblad

Hasselblad 500C/Mは初心者にもおすすめのハッセル。
それでは、これから中古でHasselbladを使い始めるときにはどんな点に気をつければよいのでしょうか?

Hasselbladならではの「儀式」

Hasselblad 500C/M 側面

Hasselblad未経験者がともすればこのカメラを怖がってしまうのは、使い方を間違えると壊してしまう、といわれていることが原因でしょう。

ですが、基本的なことさえ押さえておけば、誤ってカメラを壊してしまう心配はありません。

まず、レンズの着脱

  • レンズの着脱はシャッターチャージを行った状態以外で行ってはいけません。
  • 同様に、ミラーアップした状態でレンズを着脱してはいけません。

次にマガジンの着脱

  • マガジンスライド(遮光板)を抜いた状態でマガジンを着脱してはいけません。
  • 同様に、ミラーアップした状態でマガジンを着脱してはいけません。

500C/Mをはじめ、Hasselblad Vシリーズに共通する、とくに注意すべき点は以上のものです。
他にも気をつけるべき点はありますが、とくに上記の点に気をつけることで、カメラの致命的な故障は防ぐことができるでしょう。

※そもそも、誤った操作はよほど無理な力を掛けない限りできない構造になっています。

けっしてハッセルは怖いカメラではありません。
気軽に中古を手に入れて使い始めてみましょう。

中古ハッセルブラッドならサンライズカメラ
中古ハッセルブラッドならサンライズカメラ

当サイトでは、以下の記事でより詳しくHasselblad 500C/Mについて解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。

ハッセルブラッド500C/Mの使い方 中古でHasselbladを手に入れてみませんか?

初めてのHasselbladは500C/Mがおすすめ

Hasselbladを中古で初めて手にする方のカメラとして。
現役で写真表現の道具として扱う写真家のためのカメラとして。
ハッセル500C/Mは、古今東西のカメラマンに愛用されてきたカメラです。

なぜ、この500C/Mが初めてのHasselbladにおすすめなのでしょうか?

その理由としてまず挙げられるのが、上でも述べた、信頼性と使いやすさのバランスがとれていること。

さらにもう1つのポイントが、価格や中古市場での流通数など入手性が優れていることです。

Hasselbladには、500C/Mの後継の503系などVシリーズ、さらに新しいHシリーズなども存在していますが、それらのカメラは非常に高価。
中古であっても、倍以上の価格差があることはざらです。
初めてHasselbladを使う方には少々入手が難しいのではないでしょうか。

その点、Hasselblad 500C/Mは、物としてのクオリティやレンズの高性能と比較すると非常にリーズナブルな価格で、中古で入手することが可能となっているのです。

標準レンズのPlanar 80mmF2.8と500C/Mというペアは、Hasselbladをこれから使い始める人のためのいつでも変わらない黄金の組み合わせ。

最高のカメラ、本物のカメラがかつてに比べればずっと手軽に入手できる。
それこそがHasselblad 500C/Mの大きな魅力なのです。

ハッセルブラッドで使えるおすすめフィルム

中判カメラで使う120フィルムは、以下のものがおすすめです。 ポジフィルム(リバーサルフィルム)で撮影するなら、富士フイルムのPROVIA 100Fが定番です。
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500C/MとPlanar 80mmF2.8でHasselbladをはじめよう

今も昔も、Hasselbladを始めるのなら500C/MとPlanar 80mm F2.8のペアを選んでおけば間違いはありません。

信頼性、使いやすさ、情報の多さ、そして中古市場での入手性の高さ。
Hasselblad 500C/MとPlanar 80mm F2.8の組み合わせで、Hasselbladとツァイスレンズの豊穣な世界にぜひ一歩を踏み入れてくださいね。

Hasselblad 500C/MとPlanar T*80mm F2.8のレビュー記事

大阪で活動中の写真家、雨樹さんによるHasselblad 500C/MとPlanar T*80mm F2.8のレビュー記事です。

「長年憧れだったカメラで撮影することが出来ました。」と本人が仰っておりましたが、どの写真も素敵なものばかりです。

ぜひご覧ください。

【フィルムカメラぶらり撮影散歩1】なぜHasselblad 500C/Mにみんな魅了されてしまうのかを知った。

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更新履歴

2020年10月13日

リンク切れを修正。
誤った操作ができない構造になっていることを追記。

著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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